nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

型紙配布方式の制服ってどうよ

幼稚園入園前、散々制服を拒否していた娘であるが、あれから2年弱経ち、問題無く毎日着て通っている。
学校等の制服の存在については賛否が様々に分かれるだろうが、私の場合は、助けられている場合が多い。
まず、着回しなどを考えなくて良い。
娘の場合、自分の着るものは自分で決めないと気が済まず、しかもオシャレに時間を掛ける。
毎朝やられたら遅刻は確実だ。
靴下やタイツ、カーディガン、パーカーなどは自由なので、そういう部分で適度にお気に入りを楽しんでいるようだ。
次に、トータルで見れば被服費が抑えられている場合が多いと思われる。
制服は高価だが、シーズンごとに服を買い足したり、着回しを考えてアイテムを揃えたりしなくて良いので楽だ。
そして、園や学校に来て行く用の、動き易さを重視したアイテム(大して魅力的なデザインでない)を選び買う労力を、本当に好きなデザインの服の為に割けるのも良い。

しかし、世の中には、感覚過敏のため制服の着用が困難な方達が居るという。
気持ちは分からないでもない。
正直私も、ゴワゴワした硬い布で作られた、ジャケットのような服を着て勉強をするのは嫌であった。
柔らかい着易い服の方が授業に集中出来るのに、といつも思っていた。
実は、娘もジャケットだけは一度しか着ずに拒否を続けている。
更に、軍服の様な詰襟の、硬いプラスチック(もはや布ですらない!)に首をキツく覆われる男子には当時も今も同情を禁じ得ない。
あれは、ノートを取ろうと下を向いたら喉に刺さるのではないのか?

一方世の中には、型紙配布方式の制服というものがある。
合格発表の日などに、入学のしおりと共に、制服の型紙と、場合によっては金ボタン一式が配布される。
一応、使用する布の色には指定がある。
学生は、入学の日までに各々型紙を元に制服を作成してくるのだ。
実際は、配布の帰路にて3〜4社程度の業者がチラシを配っており、「ウチで作ってくださーい!」とやっているので、その中のいずれかから選んで採寸、購入する場合が殆どだ。
完成後の見た目は同じだが、業者によって、通常スナップである部分がファスナーであったりと、見えない部分に多少の違いはある。

こんなもので良いのではないか?
型紙と色だけ指定して、各々、体に合う布で作ってくれば良いのではないか?
感覚過敏なら、トレーナー地で作ったって良い。
うちの娘の体操ズボンのように、裏地をメリヤスにしても良い。
複数の業者が存在することで、各家庭の経済状況との折り合いもつけ易いだろうし、何なら自分で縫ったって良いのだ。
一つの業者が受注する必要も、皆が同じ素材、着心地の服を着る必要もないだろう。
現在、教育機関、子供、親が受けているメリットや必要性を侵さない良い方式に思うのだが、いかがだろうか?

 

 

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