nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

勉強すればする程ハードワークになる不思議

昔から不思議に思っていることがある。
勉強して、それなりに学歴が高い人ほど、ハードワークな気がするのは何故だ?
私に関して言えば、美大出身なので普通の学歴ハイアラキからはちょっと外れたところにいるのであるが、高校まではそこそこ頭の良いところに行っていた。
と言っても、高校入試までポテンシャルだけで乗り切れてしまったが故に家庭学習の習慣が全くついておらず、高校では雑魚中の雑魚となってしまったが。
男性の人生のサンプルが余り多くないので、ちょっと女性に限定した物言いになってしまうが、自分の周りでは、高学歴女性の人生はなかなか大変だ。

一生懸命勉強して、頑張って総合職になりました。
ようこそおめでとう!
お金は他の男性と同じだけいっぱいあげるよ!
でも労働時間はめちゃくちゃ長いからね!
転勤もあるよ!
え?海外旅行が趣味? 正月などの混んでいて割高な時期に行ってね!
習い事? 平日の夜は毎日残業だからね、ムリムリ!
妊娠した?
うちはホワイトだから育休とれるよ!
近くに子の祖父母住んでる?
マミートラックか元のルートか選んでね!
保育園入りにくいっていうから 0歳4月から保育園入れて復職するよね?
え? 断乳? 搾乳? よくわかんないけど頑張って!

一方その頃、勉強をそんなに頑張らなかった女性たちは、一般職になり、夕方退社して、習い事して、合コン行って、旅行して、子供を母乳で育て、子供の全ての成長を見届けるのである。
いや、少々偏りがあるか。
一般職の女性を批判するつもりはないのだ。
彼女達には彼女達の戦略があり、大変さがあり、悩みがあろうことは理解できる。
しかし、20代〜30代はじめの頃、体を壊す程の長時間労働を強いられ、給料を使う暇もなく、子供を産むタイミングも逃しつつあった自分には、確かに、あまり勉強をしてこなかった女性の人生に対する嫉妬があった。
理不尽なことはわかっている。
別に、学歴があろうが、キャリアを追わない仕事を選ぶ事は自由だからだ。
逆は難しいが、選択出来るということが、学歴を持つ者の強みであるからだ。
だが、『自分に出来ること』をなるべく生かして社会に貢献し、お金を貰おうと思ったら、何故だかこうなっていたのである。
出来ることや、やりたい事が、未だ昭和のサラリーマン的就業スタイルを必要としていれば、それに合わせるしかない。

古い本で現在の状況にそぐわない部分も多々あるが、『下流社会』という本がある。
ここには、日本が階層化する中で、上流に属する者がハードに働き納税し、下流に属する者は国の恩恵にあやかりつつ趣味を大事にしながら緩やかに働く、という趣旨の事が書いてある。
曰く、ピアノなどの楽器演奏は今や、下流の女性の趣味なのだそうである。
確かに、私も、収入は上流とは言えないまでも時間だけはハードに働いていた頃は、ピアノなど弾いている暇は全く無かった。
というか趣味など持てなかった。
働きすぎて体を壊して父に車で病院に連れて行ってもらった帰り、ホームセンターに連れて行かれ、やっと「そう言えば私、絵や工作が趣味だった。なんで今やっていないんだ?」と思い出した程だ。
殆ど無収入となった今となってやっと、自分が他に何を好きだったかを思い出しつつあるのだ。

私は選択し、会社をやめた。
キャリアを下りた。
後悔はあまりない。
子供が私をこんなにも必要とするのは、数年だけだ。
ホルモン剤による不妊治療までして子供を求めたのは、泣いてすがる子供を預けて、人に育てて貰うためではない。
こんなことを書くのは時代遅れだと分かっているし、誰かを傷つけるかも知れないし、叩かれるかもしれないが、あくまで私の主観では、自分は子供が小さいうちは自分で育てたい。
その分経済が回らなくなるから、国としては、子供を預けて働いて、要所要所でお金を回して欲しいだろう。
しかし、若い頃もう十分働いたから良いではないか。
貯金だって、貯キャリアだって、この時の為にしてきたと思っても良いではないか。
この数年だけ、子供達の側で見守らせて欲しい。
将来年金なんてあげませんよ、老後どうなっても知りませんよと脅されても、今この数年が自分にとっては人生で一番大事なのだ。

そういう私も、娘には勉強大事だよ、働くことは大事だよ、と日々言い聞かせている。
今の所は大したことをさせていないが。
本当は、総合職であっても長時間労働ではない、という働き方が、男女問わずもっと広がれば良いのにと思う。
これからの時代、男性だって介護をしなくてはならないのだから、もう昭和のサラリーマン的働き方など、誰だって出来なくなるのだ。
長時間労働と専業主婦(主夫)は表裏一体の関係にある。
労働時間が長いから、どちらかが仕事を辞めて育児などのケアワークに従事しないと家庭内タスクに対する人月計算が合わなくなり、一馬力になったらもっと稼がないといけないので長時間労働からますます逃れられなくなる。
子供達の時代には、もっと世の中が良い方向に変わっていて欲しいが、その為に今自分が何をしたら良いのかはよく分からないでいる。

なんにせよ、人生万事塞翁が馬。
全ての選択の結果が良いか悪いかは、死ぬ時まで分からない。
ゴッホに対する評価のように、死ぬ時ですら、分からないかも知れない。

 

 

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