nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

断捨離やめました

私は元来、スッキリと片付いたオッサレ〜な部屋が好きである。
ダークブラウンの木材でまとめて、照明も凝って、生活感などゼロ、というような。
従って、それを妨げることの無いよう、可能な限りモノは少なくしたいと思っている。
否、思っていた。

しかし今更であるが、子供が幼いうちはやっぱりやめておこうと思う。
子育て系の情報は世に多くあり、その中でも、『子供が居る中でどうやってスッキリ暮らすか』というテーマは人気の高いものである。
ライフデザイナーだか、片付けコンサルタントだか、そういうようなプロの方達の記事も多い。
だが、そういう類の情報を読むと、
「他所の子供ってそんなに聞き分け良いのかぁ〜〜??」
と疑問が湧き、少なくともうちの娘の性格ではムリだわ、となるのである。
娘には、2歳頃から少しずつ自分で片付けるように言っており、今思えばちょっとしつこく言い過ぎたかなと思うくらいであるのだが、現在は、まあまあ片付けられるようになっている。
というか、片付けないと1歳の息子がすぐさま荒らすので、大事な物を守る為には自分で片付けざるを得ないのだ。
それでも、リビングは子供めいたデザインのおもちゃでいっぱいで、スッキリオサレ空間とは程遠い。
片付け関連の記事では大抵、

・とにかく物の絶対数を減らす
・増やさない
・物をしまう場所を決める
・一定期間触らなかったものは捨てる
・「使う『かも知れない』モノ」は捨てる

などと、まあ当たり前だよね、わかってますよ、な事が書いてある。
だが、おもちゃを捨てるには持ち主である娘の許可が必要であるし、『大人から見たらくだらないモノ』を普段一切買わないようなストイックな子育てを子供たちに強要したくはないし、物をしまう場所は娘自身が強固な意志をもって決めており、私が何と言おうと、相当な痛い目(大箱にまとめて入れたネックレスが全部絡まるなど)を見ないと私の助言など聞かないし、牛乳の空きパックやラップの芯や段ボール箱は、今すぐ使わなくても娘が工作で必要とする可能性があるため多少はストックしておかないといけないしで、一つも守れる気がしないのだ。

子育てが終わった頃の、20年後の未来を想像してみる。
この、目がチカチカするようなおもちゃの山は、もうどこにも無い。
汚れても良いダサい部屋着ヘビロテ生活とはサヨナラして、素敵なワンピースを着る。
憧れのスッキリオサレ部屋で老年に差し掛かりつつある夫と、静かにジャズを聴きながらチーズを肴にちょっと良いワインでも………。

って、いやいや、今となってはそんなの全然楽しそうじゃない!
いかに盛大に散らかっていようとも、四六時中うるさく話しかけられようとも、もちもちほっぺと、ちっちゃあんよを好きなだけムニムニと出来る今の方が、自分にとっては最高にイケてるし、幸せなのである。