過去記事でも書いた通り、娘は食が細い。
霞でも食べて生きてんのか、ってくらい細い。
その娘が、最近結構よく食べるようになった。
試したことは一つだ。
ジュースを与えるのをやめたのだ。
意識高い系の親御さんからは怒られるであろうが、私は子供に甘い物を与える事にはそれほど反対ではない。
食事の前に菓子を食べる事と、食事を殆ど食べないでデザートを食べる事は駄目だと言っているくらいだ。
何故かというと、一つ目には、厳しい制限を与えた結果、友人宅等でがっつかれると嫌だ、ということ。
二つ目には、糖は脳にとっては良い栄養であるから、である。
おそらく娘は、私や姉や私の母に似て、消化器の発達がよくない。
吸収効率も、余り良くない可能性がある。
私は一日3~4合の米を食べるが、痩せ型である。
姉も一回の食事で米とパンと麺を各一人前食べるが、超痩せ型である。
勿論、過食嘔吐などはしていない。
娘は、キャパの少ない消化器官で、効率的にカロリーを摂取出来る方法を、無意識のうちに選んでいるのだと思う。
それすらも制限してしまえば、脳に栄養がいかないのではないか、と思い、余り制限していないのだ。
そのような感じでジュースも特に制限せずに与えていたのだが、たまたま買い置きを切らせてしまったのを機に、ジュースを与えるのをやめてみた。
娘は、特に怒るようなことはなかった。
元々、ジュースと同じくらい水が好きな子であったため、あっさりと水オンリーに移行した。
すると、食事を結構普通の量、食べるようになったのだ。
給食はまだ食べきれないようであるし、食欲旺盛な1歳の息子の方が4歳の娘よりも沢山食べる事に変わりはないのだが、「霞食べて生きてんのか」というような状況ではなくなった。
そうか、霞ではなく、ジュースを飲んで生きていたのか!
まぁ、これで一見めでたしめでたしなのであるが、実は私の心の中では、
「だから、なに?」
という思いが拭いきれない。
娘はジュースでカロリーを摂っていた。
ジュースを止めたら食事を沢山食べるようになった。
これからもずっとジュースはやめましょう……。
でも、ジュースってそんなに悪いものなのだろうか?
話は変わるが、私は甘い物がとても苦手で、可能なら辛い物と酸っぱい物としょっぱいものだけ食べて生きていきたいと思っている。
それでも、甘酸っぱい柑橘系のジュースは好きで、夏の疲れた時や、旅行で外食が何日も続いた時などは、オレンジジュースがとても欲しくなる。
それはやはり、体がジュースを(果物を)必要としているからではないのだろうか?
昔、ビタミンが壊れるからジュースは駄目だ、などというナンセンスな説を聞いた事もあるが、少し検索した限りでは、今はそんな事はあまり言わないようだ。
『壊血病』という本を読んでほしい(下部リンクを参照)。
人類が、長期の航海に出るにあたり、壊血病に悩まされ、戦い、勝利する過程を描いた本なのであるが、オレンジジュースまじ最高!万歳!ってなるから。
子供が糖を摂ると性的に早熟になる、なんているトンデモ説も見た事があるが、エビデンスを持ってこいやぁ、エビデンスをぉぉ!と思う。
よしんばそれが事実であるとしても、栄養が満ち足りた結果として生殖可能な時期が早まるのは、生物としてあたりまえじゃね、としか思わない。
生殖可能であることと、生殖を行う事は全く別の事だから、心配だとも思わない。
因みに私は18歳まで、女性としての月々の患いはなかった。
ガリガリだったからなー。
受験もプールも体育も、そういう意味では男子並みに楽だったワケである。
女性ホルモンに妨げられる事なく背も割と伸びた。
でも、親として、そっちの方が心配じゃないですか?
大人って、子供が好きである物を制限する為には、平気で嘘をつく。
フライドポテトを食べると癌になるとか、コーラを飲むと骨が溶けるとか、ハンバーガーの肉はミ○ズで出来ているとか……。
そんな事を思いながら、久しぶりにオレンジジュースを買おうと決めた。
- 作者: スティーブン・R.バウン,中村哲也,Stephen R. Bown,小林政子
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2014/08/27
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