nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

小学校の荷物重すぎ

毎日の荷物の重量について相談がございます。
9月2日および3日の荷物の重量を計測しましたところ、ランドセル、手提げ込みで以下の通りでございました(水筒を除く)。
ランドセルは、軽量を売りにした一般的なもの、手提げは布製のものです。

9月2日朝:8kg
9月3日朝:7kg
9月4日帰:5kg

人間一人が運べる最大の重量について調べましたところ、労働基準法にて、満18歳以上の男子労働者について、「体重のおおむね40%以下」、また満18歳以上の女子労働者について、「男子が取り扱うことのできる重量の60%くらいまでとする」という記述にぶつかりました。
これらの情報をわかりやすくしますと、

男子:体重の40%
女子:0.4 * 0.6 = 0.24    つまり、体重の24%

が、人間一人が安全に持ち運ぶことのできるmaxの値であると言えるかと存じます。
子供についてのデータを見つけることが出来なかったのですが、仮にこの値を子供にも適用致しますと、6歳女児の平均体重は約20kgですから、適正な最大重量は4.8kgと言えます。
8kgの荷物は体重の実に40%に相当し、健康を害する危険があると思われます。
私はこの危険性を認識し、両日ともに荷物を持って登校に随伴したのですが、登校中の他の児童らから、「首が痛い」「肩が取れる」などの声が聞こえ、他所様の子供でありながら体を痛めないか心配でございました。
しかも、20kgというのはあくまで平均の体重であり、言うまでもなく約半数の児童はそれよりも少ない体重です。
ご参考までに我が子の例を挙げますと、体重15kgに対する8kgの重量は53%に相当します。
この数値を30代男性に適用しますと、平均体重70kgの53%は37kgです。
牛乳パックを37本、或いは、2リットル入りの水のペットボトルが6本入ったケースを3箱抱えての通勤、可能でしょうか。

色々と実務の上でのご都合があるとは存じます。
素人ながら要因を推察致しますに、以下のようなことが挙げられますでしょうか(これらはあくまで日本の一般的な小学校を想定して挙げたものであり、先生の学校及びクラスを主対象として挙げたものではないことをご承知おきください)。
近年における、ワーク、ドリル、資料集など、副教材の増加。
にも関わらず、教材を教室に置きっぱなしにする、いわゆる『置き勉』が昭和の時代から変わらず禁止されているという、制度上の遅れ。
電子教科書の普及の遅れ、あるいは電子教科書の普及後も進まない紙教材への依存。
身体に過度の負荷を掛ける事で鍛えるといった、科学に裏打ちされない前時代的なメソッド。
盗難などのリスクに対する備え(盗難が起きるリスクと、教材を教室に置くことによるメリットは、トレードオフの関係にあるとは理解しております。警備体制と責任の所在と発生確率の問題であると思います)。

御身ご多忙の中で、このような相談自体が、先生のご負担になってしまうであろうことを、大変申し訳なく思います。
決して先生に対してクレームを申したいわけではないという事を、ご理解いただきたく存じます。
また、先生及び学校の業務内容に対する、私の知識及び理解が不足していることから来る誤解等もあるかと存じますが何卒ご容赦ください。

しかし、先生、児童、親、全てにとってのより良い明日の為、何か少しでも工夫や改善のできる点は御座いませんでしょうか。
例えば、

【案1】
家庭で使用しない物は長期休みに持ち帰らない。
防災頭巾、道具箱、なわとび、絵の具セット、家に練習で使用可能な鍵盤楽器がある場合の鍵盤ハーモニカなど。
不要な持ち帰りを避けることで、家庭での紛失や破損も同時に防ぐ事が出来るかと存じます。

【案2】
記名のみの目的で新しい教科書を持ち帰ることをやめ、学校保管の教科書については、配布後にその場で記名し、即時回収する。
子供自身が記名することによる時間的要因がネックになるようであれば、ネームスタンプやネームシールを活用し、児童自身が短時間で記名できるよう工夫する。
乱丁、落丁をチェックするという目的がある関係で、困難でしょうか。
しかし、家庭に持ち帰ったとしても、日本の厳しい製本過程でのチェックを通過した書籍について、素人である自分が乱丁、落丁を発見できる自信はありません……。

【案3】
可能な限り持参日を分散する。
既にやられておられるとは思いますが。

【案4】
宿題に使用しない教材は置き勉を許可する。

等が考えられます。
先生のお力で変える事が難しかったり、変えられないレイヤーが存在するようであれば、エスカレーションの為の資料作りなどアシストさせて頂きます。
また、当該レイヤーに対して私の方から直接ご相談させていただくことも可能でございます。

何卒、御一考頂けましたら幸いでございます。

 

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という連絡帳を書いた夢を見た。