nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

タブレット通信教材、どこのにしようかな

今までブログを読んでくださっている方は薄々お気付きかもしれないが、私はデジタルデバイスを信頼している。
石版、粘土板、パピルス、紙、それらの正統進化の結果として、タッチパネルを含むデジタル表示媒体は有用である。
突き詰めればただの道具であるから、闇雲に恐れ子供から遠ざける必要は無いと私は考えている。

もともと、子供たちが小学校入学を視野に入れてきたら、某通信講座を受講させようと考えていた。
私も子供の頃受講しており、それなりに楽しかったし有用だった記憶があるからだ。
しかし、時代が移り変わり、気がつけばタブレット通信教材という選択肢が出てきた。
私は、教育分野におけるデジタルデバイスの利用は、かなり有効であると思っている。
単純に、表現力が増し、ペーパーメディアよりも優れたユーザーエクスペリエンスを提供できると考えているからだ。
そして、私自身がつまらないことを我慢してコツコツ学習習慣を身につける、というような勉強法にまったく向いておらず、ゲーム的な仕組みの中で一気に集中してなにかを身につける、という方式に向いており、私の子供もそのような傾向を見せているからだ。
ゲーム的な仕組み〜というのは、例えば、好きなゲームの改造をしたくて小遣いを握りしめ秋葉原でゲーム改造ツールを買ってきたものの16進数の加減算が出来ないと改造出来ないので仕方なく関数電卓を使って改造していたが段々面倒になり気がつけばスピーディーに暗算で出来るようになっていた、とか。
ちょっと違うか?
兎に角、何か分かりやすい餌や楽しみがあり、更にUIが優れていれば、勉強し易いのではないかな、と思うのである。

現在主流となっているタブレット通信教材は、◯◯タッチと△△ゼミである。
なぜ伏せ字にしているかと言うと、現在私がどちらも実際には使用したことがなく、従って二次、三次情報ばかりで、意図せずデマを流してしまう可能性があるからだ。
そう言う意味では私のこの記事は主観ばかりで全くアテにならないので本気で情報を得たい人は他の人の比較記事を読んでください。

軽く調べた限りだと、まあどちらも似たような感じのものらしい。
強いて違いを挙げるとするならば、△△ゼミは◯◯タッチよりも若干ペンタッチの反応や感触が良い、親子間の進捗管理/励まし等の見守り機能に優れる、ご褒美がミニゲームアバターアイテム。
◯◯タッチは間違った問題のみを解き直す機能がある、ご褒美がリアルな物品(昔、通信添削のシールを集めて貰っていた文具類のようなものだろうか)。
ふーむ、解き直し機能は確かに欲しいが、私の将来的な勤務形態によっては見守り機能は充実していた方が良い。
何より、ペンタッチの反応や感触は最重要だ。
UIの根幹となる部分であり、ここがダメだとデバイスを手に取ること自体が嫌になる。
アプリケーション部分のUIは実際に見てみないとわからないが、一太郎や花子、ATOKなどでUI研究の歴史を積み上げてきた会社であるから、信頼できる気がする(今、伏せ字の意味が無くなった)。

そして調べるうち、超重要な相違点が目についた。

◯◯タッチは、紙教材を送ってくるのである!!!

これで私の心は決まった。
△△ゼミ一択である。
どのような意図か知らないが、せっかくインタラクティブな媒体が目の前にあるのに、なぜ、紙教材など送りつけてくるのだ。

私は本当に、バラバラになった紙が嫌いだ。
散らかる、無くなる、いちいち実体にアクセスしに行かないと見られない。
幼稚園から配られるプリントの類があまりに鬱陶しく、入園時、お願いですから私めにペーパーレスな情報伝達システムを構築させてください長期的にはきっと残業も減らしますからと半分本気で幼稚園に提案しに行こうとして夫に止められたくらいである。
今は、配られたプリントは即時に写真を撮りクラウドに上げ管理し、原本はすぐさま捨てるという方法で何とか対応している。
紙でも書籍はまだ良いのだ。
場所を取るという欠点はあるものの、誰でも読める、後世まで残るというメリットがある。
しかし、一時的且つ特定の人にしか利用されない情報をペーパーメディアに出力するメリットとは一体なんだ。
思い起こせば、昔やっていた通信講座とて、毎月届く教材の収納や管理に子供ながら四苦八苦していたではないか。
△△ゼミが無闇にペーパーを送ってこないのであれば、もう迷う余地は存在しない。

そういえば学校でも、徐々にタブレットの導入が進んでいるという。
急に全ての教科書が電子化するとは思わないけれども、年々副教材が増え鬼のように重くなったランドセルから解放されたり、本人には克服しがたい理由で読み書きに困難を抱える子供の助けになったりすれば良いなと思う。

 

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論

誰のためのデザイン? 増補・改訂版 ―認知科学者のデザイン原論