nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

子供の制服拒否への対応

3行で書くと
 
・娘が幼稚園の制服を拒否
・『可愛くて柔かい裏地作戦』と
・『ポケットの中の宝物作戦』が効果抜群であった
 
というお話。
 
 
長女は幼稚園入園前、極度の制服拒否の構えをとった事があった。
ブレザーもブラウスもスカートも、体操服さえも嫌がった。
 
幼稚園の制服は、3年間着られるよう、実際の身長よりも20cm程大きいものを揃える。
その為、入園までに裾上げや袖詰めを行う必要があるのだが、
いやだいやだと暴れ回り、試着すらしてくれない状況にほとほと困ってしまった。
そもそも、私服であっても、納得いくコーディネートに達するまで延々着替えを繰り返す娘である。
 
「これは着ない」と決めたら、着るわけがないのだ……。
 
ネットで同様の事例を調べると、いくつか対応策が見つかるのだが、ワッペンを付けても、褒めあげても、制服姿の素敵な年長さんの姿を見せても、娘には全く効果がない。
 
終いには、私の方が絶望的な気持ちになり、「最悪パジャマで登園させるかも知れません」と幼稚園に泣きの電話を入れる始末。
幼稚園事務のAさん、その節はご迷惑をお掛けしました。
 
娘によくよく話を聞いてみると、以下の点が嫌だという事であった。
 
1.色がピンク等の好きな色でない
2.肌触りが嫌。特に体操ズボンのザリザリ感が最悪。
 
1はどうしようもないが、心の持ちようで対応できそうなものである。
問題は2である。
感触が嫌だという事は、意識の持ちようでは解決できない。
肌触りの悪い服は、私だって着たくない。
 
そこで、娘が赤ちゃんだった頃に着せていたピンク色のイチゴ柄の長肌着を取り出し、体操ズボンの内側全体に、裏地として縫い付けた。
 
これが良かった。
 
作業中から娘が興味津々で、「可愛い」「早く着たい」と言い出した。
そして、完成と同時に自ら着用し、「気持ちい〜い!」と笑った。
 
満点スマイルいただきましたぁ〜〜!
 
そして、その勢いで体操服関連を全て身につけてくれた。
よかった。
少なくともこれでパジャマ登園は避けられる。
 
残りはブレザーの制服一式である。
こちらは肌触りはそれほど嫌ではないらしいが、色が気に入らないそうだ。
 
試行錯誤の結果、『ポケットの中の宝物作戦』が解決策となった。
 
スカートでもブレザーでも、身につけるのを嫌がるアイテムのポケットに、子供の好きそうな何かを入れる。
キラキラしたボタンでも、可愛いハンカチでも良い。
子供が初めて見るものでも、既に与えてあるお気に入りのものでも良い。
 
そして、
 
「ポケットに素敵なものを入れておいたよ。
 これ着たら出してみよう」
 
という。
 
これだけで、面白いように着るようになった。
そして、娘は無事、制服を着て幼稚園に通うようになったのであった。