nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

子供向け薬の回収に思う

くだんの、アレルギー性鼻炎の薬、ウチの子供達もめちゃくちゃ飲んでいたのである。

私は、別にすぐに健康が脅かされる訳ではないと思う程度の冷静さは備えているつもりだ。

100%安全な医療行為は無いし、きっと、ベネフィットのほうが上回っているということも分かる。

そもそも情報が少なくてまだ分からない事が多い。


だが子供向けの薬が大人向けと違うのは、本人たちは納得して飲んでない、ということだ。

子供達の薬の嫌がり方は半端ない。

騙し騙し、時にはおだて、時には叱り、時には無理矢理飲ませていた。

納得しない子供に飲ませた事に対する、大義を失ったようで茫然とする。

「体をよくするためにお願いだから飲んで」

という、子供達に対する自分の言葉が嘘になった事が苦しい。

泣きべそをかきながらも

「飲めたよ」

と誇らしげに笑った息子の、あの頑張りは何だったのかと、そういうことが虚しい。

薬を飲みたくないと言った、子供達の方が正しかったのではないかと思う事がしんどい。

これは、子供に対する罪悪感だ。


日本中の子供達と親達の、当該の薬を飲ませるために繰り広げられたであろう攻防を思う。


夜にニュースなど読むのではなかった。

モヤモヤする。