nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

一人で寝るそうです

5歳の娘が言う。
「自分の部屋が欲しい」と。
その心は、

・就寝時に弟が泣いたり騒いだりしてうるさい
・リビングに置いてある自分の物を弟に触られるのが嫌
・一人部屋への憧れ

である。
こちらとしても、リビングから大幅に子供の物が減り、私の管理下から離れるのは歓迎であるし、子供二人にぎゅうぎゅうに挟まれて安眠できない今の状況が解消されるのは好ましい。
実は娘は、2歳の頃短い期間であるが眠くなったら一人で寝室に上がり寝かしつけ無しで寝ていた期間があったり、弟の誕生直後、やはりうるさいという理由で一人寝に挑戦してみたりという事があった。
どちらもすぐに解消若しくは断念してしまっていたのだが、ここにきてにわかに寝かしつけ無しで自分から早い時間に寝られる事が増えてきたのだ。
今回は本気なのであろう。

自分の部屋をゲットするなら、この機会にいらないおもちゃを手放したら? と水を向けると、驚くべき決断力でどんどんと捨てていく。
えぇ! プリキュアのおもちゃ全部いらないの!!??
じゃあお母さんが貰うわ!
(尚、プリキュアの衣装や映画や舞台やショーは卒業するつもりは無い模様)。
2〜3歳の頃、あんなに欲しがって喜んでいたおもちゃ達。
あと少しで幼児ではなくなってしまうのだなぁ……。

娘はもう、一人で本を読む。
時には弟にまで読み聞かせをしてくれる。
2〜3歳くらいの頃、寝かしつけで4時間も同じ絵本を読まされて気が狂いそうになり、いつか自分で読めるようになって欲しいと思っていた。
それなのに、寝る前の読み聞かせが全く無くなってしまうと思うと大変寂しい。
勝手なものである。
部屋割り変更の準備が整い次第、部屋を変更し、娘は一人で自分の部屋で寝るのだろう。
娘の隣で寝られるのはあと何回なのだろうか。

昨夜、娘と息子は寝る前にまた大騒ぎをしていた。
うつ伏せになった私の背中に二人で乗り、一緒に転げ落ちるという遊びだ。
「弟くん、はやく乗って!」
「きゃー!!」
などと大変な盛り上がりを見せていた。
私はそれを背中で聞きながら、涙が止まらなかった。
寝かしつけなんて、一番無駄な時間のように思っていた。
永遠に終わらない苦行に思えていた。
明日起きられなくなって生活リズムが崩れるから早く寝てくれ、と思っていた。
いつまで経っても終わらない大騒ぎに辟易し、
「私、本読んでるから寝る気になったら声掛けて」
などと言った事すらある。
あまりの寝なさについ怒ってしまったことも一度や二度ではない。

でも、この時間がなくなると思うと寂しくてたまらない。
一番無駄な時間だと思っていたのに、振り返れば人生で一番豊かで幸せな時間だったではないか(但し連続4時間の読み聞かせを除く)。
息子は私の涙に気づき、「かーたん、だいじょぶ?」などと言う。
寂しいけれども、小さな自立の一歩を踏み出すことを決めた子供の成長を喜ぼう。
引き止めることはしまい。

その夜中、娘は珍しく泣きながら目を覚ました。
背中をさすっても、しゃくり上げなかなか泣き止まない。
深呼吸させ、なんとか再び眠りにつかせた。
翌朝、なぜ泣いたのか聞くと……。
「もう、お母さんとぴったんこして(くっついて)寝られないと思ったら、寂しくなっちゃったの」
と言う。

娘には、寂しいならいつでも戻ってきて良いと言った。
でも、やはりいつかは一人で部屋で寝て、いずれ家すらも出て行くのだ。
せめて今、一緒に居られるあらゆる時間を楽しもうと思う。

 

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じゅんばんこ!

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