nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

フエにはまる

食に興味がない私であるが、最近あるものにハマった。
フエである。
スペインのサラミで、白カビに覆われている。
大きさは、大人向けの魚肉ソーセージをもっと長く大きくしたくらい。
それを夫が時々ふらりと買ってくるのである。
当初、夫は自分用に買っていたのであるが、私があまりにも好んで食べるので、わたし用にも買ってきてくれるようになった。
トリュフの香りをつけたものと、プレーンなものとがある。
私は前者が特に好きである。
これを、薄くスライスして食べる。
私はあまり上手にスライスできない。
どうしても厚くなってしまうので、夫に任せる。
1ミリほどの厚さにスライスされたフエの断面は、2〜3センチほどの燕脂色の赤身肉の中に、白い脂肪の水玉が浮かぶ。
これを一枚、舌に乗せると、まず脂肪分が舌にやわらかく溶け出し、さらに噛み締めるたびに赤身肉の香味が滲み出るのだ。
止まらない。
次々にフエのスライスを口に入れてしまう。
ある時、仕事中にうまくいかない事があり、何気なくフエを食べ始めたところ、仕事をしながら気づいたら半本分も食べてしまい、塩分取り過ぎだと夫から怒られた。
その時はとりあえずカリウムの多そうなオレンジを沢山食べておいたが、確かに危険なのでそれ以来仕事中のフエは強く戒めている。

本来アルコールと合わせて楽しむものなのであろうが、私はあまり飲まないので、お茶などと合わせて食べている。
ご飯のおかずとしても美味しい。
ご飯にフエのスライスを乗せると、ご飯の熱で脂肪分が溶け出し、ご飯とのマリアージュを楽しむことができる。

夫はフエを成城石井で買っているという。
興味のある方はお試しいただきたい。