nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

娘と自分で、『昔のマリオ』の定義が違い過ぎた件

ある休日の朝、小学生の娘がスーパーマリオ最新作のゲームプレイ動画をテレビで観ていた。

傍らの私に娘が話すことには、今観ているステージではストーリー上の演出により、マリオが『昔のマリオ』の姿であるところのカクカクのモデルに変えられているのだという。

 

へー、面白い趣向だね。

ドット絵の事を娘は「カクカク」って言っているのかな?

で、そのカクカクマリオはどこに居るのかな?

 

画面内には、ドット絵っぽいマリオは見当たらなかったので娘にそう聞くと、今画面中央で動いているのがそれだという。

 

画面中央には、めっちゃ滑らかな3Dモデルで表現されたマリオしか居ない。

 

娘はそれが、『昔のマリオ』であり、カクカクマリオであると言う。

 

はぁ?

 

この滑らかなマリオのどこがカクカクなのよ?

 

娘は、どう見てもカクカクでしょ!?

と言う。

 

そう言いながら、娘が別の動画で『今のマリオ』を見せてくれた。

今のマリオは、トゥルットゥルのテカッテカであった。

脅威のポリゴン数。

 

でも正直、老眼一歩手前の私の目には、言われないと違いが分からない程度の差である。

えー?

これ、ムービーシーン用のモデルとゲームシーン用のモデルの違いじゃないの?

 

「それじゃあ、あなたは、『ははーん、ストーリー上の演出によりマリオが昔の姿に変わったな』と感じる程度には、これらの両者に違いを感じるの?」

と娘に聞くと、もちろんだ、全然違う、と言う。

 

……そうか、私の時が止まっていたのか。

 

ごめんね、お母さんにとっての『昔のマリオ』って、下記サイトで言うところの1981年とか1985年とかのドット絵マリオだからさ……

 

https://gigazine.net/news/20080104_evolution_of_mario/

 

青春時代、FF7のカクカクポリゴンをして『脅威のグラフィック! ゲームの新時代が到来した!』とか言っていた世代だからさ……

レゴブロックみたいなキャラがムービーシーンでいきなりバービー人形みたいになることに慣らされた世代だからさ……

 

そうかぁ、今、マリオのゲームを作っている人達にとっての『昔のマリオ』って、1996年くらいのマリオなんですね。

自分にとったら、1996年なんて余裕で現代だわ。

『昔』ってのはアタリショックくらいの事を言うんだわ。

 

なんか、、自分はゲーム部門の人間ではないけれど、このままではクリエイティブの最前線に居る若い人たちの感覚からどんどんかけ離れていってしまうのかも知れない。

もう自分はゲームを楽しめる年齢ではないのであるが、老体に鞭打ってある程度ゲームのキャッチアップをしていかなくてはならないのかなぁと思う朝であった。