地方自治体へ提出する書類を書いていて思ったのである。
以下はその提出のフローである。
- ユーザーは、自治体のWebサイトから、pdfの様式をDLする。
- ユーザーは、pdfファイルにPCで内容を入力する。
このとき、ファイル形式がpdfであるので、ユーザーは自力でテキスト入力欄を一つ一つ追加する必要がある。 - ユーザーは、同じ記述内容(自宅住所や氏名や電話番号や勤務先の住所など)を複数の異なるフォーマットに何度も何度も何度も何度も記入しなくてはならない。
なぜ、一件の申請において同じ内容を複数のファイルに記入しなくてはならないかというと、恐らく、紙がファイリングされる先や保管する部署が違うからとか、単にページが分かれるからとかいう理由だと思われる。 - ユーザーは、バリデーションチェック(記入漏れなどの確認)のための個別の書類(チェックボックスが数十個並んでいる)の内容を読み、何十項目にも及ぶ入力内容について目視によるバリデーションチェックを自力で行い、レ点を数十個並べる作業を行う。
- 製紙業者は木を切りチップを作製し、製紙する。
- 輸送業者は紙を輸送する。
- オフィス用品メーカーは封筒、コピー用紙を作成、出荷する。
(中略) - ユーザーは、pdfファイルを紙にプリントアウトする。
なお、我が家は夫婦ともに在宅勤務をしているが、今時の業務にはペーパーメディアなど登場しないので、我が家にはプリンターがない。したがってこのような場合、近所のコンビニまでわざわざ出力しに行くのだ。 - ユーザーは、店舗で封筒を購入する。
- ユーザーは、封筒に紙の書類を入れる。
- ユーザーは、封筒に宛先を記入する。
- ユーザーは、糊で封筒に封をする。
- ユーザーは、郵便局の窓口が開いている時間(平日昼間)に仕事を休む(または抜ける)調整をする。
- ユーザーは、郵便局に行く。
人によってはここでガソリンを消費する。 - ユーザーは、郵便局の窓口の列に並ぶ。
- 郵便局員は、郵便局で封筒の重さを測る。
- ユーザーは、規定の送料を支払う。
- ユーザーは、決められた郵送事務手続き及び仕分けを行う。
- 郵便局員は、車やバイクでガソリンを消費してCO2を盛大に排出しながら郵送する。
- 自治体職員は、封筒を仕分けする。
- 自治体職員は、封筒を開封する。
- 自治体職員は、数十ヶ所におよぶ入力欄に対して目視によるバリデーションチェックを行う。
- 自治体職員は、紙を目で見ながら指でキーボードを打ってPCに入力する。
多分、手書きをする人もいるだろうから、OCR(画像データからのテキスト起こし)などは導入していないだろう。
<処理終了>
ああああ〜〜〜!!!(発狂)
あほ〜あほ〜あほ〜〜!
私の税金で何してくれとんじゃ〜〜!
こんなもんは、こんなもんは、
- ユーザーは、Webフォームから必要事項を入力する。
- サーバーは電力を消費する。
<処理終了>
くらいのフローでいいんだよ!!!!
なんで一度ペーパーメディアを介するんだよ!
たかが数百byte程度のデータを転送するだけのフローに、なんで車やバイクが登場するんだよ!
紙もガソリンも人々の時間も浪費してるんだよ!
なんで一度入力したデータを別の人が目で見ながらもう一度入力するんだよ!
バリデーションチェックみたいな単純作業はコンピューターに任せてくれ!
うちの自治体職員はめちゃくちゃ暇か!!
暇すぎるんか!
え?
Webフォーム使えない人もいる?
大丈夫大丈夫!
pdfの様式をDLするスキルのある人はWebフォーム使えるって絶対!
残りの数%の人にだけペーパーメディアを用意すればいいって!
コスト比較してみなって!
こんな手順にコストを割いているなら、ふるさと納税を満額までするぞ!!
こんな手順にコストを割くなら、教師に残業代をつけてやってくれよ!
会計年度任用職員の雇用形態を正規雇用に変更して、ケースワーカーや福祉窓口や児童相談窓口や保育士など専門性が高くヒューマンインターフェースがどうしても必要な部門に潤沢な資金を割り当ててくれよ!