nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

国が作るCMからわかること

国が、他国へ向けて発信するCMを見たことがあるだろうか。
海外のテレビ番組を見ると、当たり前であるが、海外のCMが流れる。
その中で、『国、あるいは国営レベルの大企業が発信するCM』を観ることがある。
ここで言う『国』とは、別に日本だけではなく、それぞれ、様々な国である。
これらを観ると、それぞれの国が『世界に何を売って外貨を得ようとしているか』が見えてきて、面白いなーと思う。
いつも適当に流し観ているあいまいな記憶なので、具体的な国名を挙げることは避けるが、例えば、東南アジアのある国は、『快適な空の旅』というメッセージを打ち出している。
世界の富裕層やビジネス層向けに、ホスピタリティ溢れる旅客便を売ろうとしているのが分かる。
別のアジアの新興国は、『ビジネスのしやすさ』を打ち出している。
「いろんな企業や産業があって協業しやすいですよー」とか、「インフラ整ってますよー」とか、そんな感じだ。
北半球の高緯度のある国は、もっと露骨に、税制上の有利さをうたって、企業や人材を招こうとしていた。

ひるがえって、日本のCMはどうか。
和風のBGMの中、竹林にキモノの女性が和傘をさしてこちらを振り向いて、Welcome to Japan みたいな。
Sushi, Matsuri, Mt. Fuji, Sumo みたいな。
いいんすよ、うん、いいんです……。
でも、ほんとうに、この方向で行くって決めたんだな、日本。
と、そう思う。

 

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