nicesliceのブログ

子供を見るか、子供の視線のその先を見るか

子供の勉強の結果に親が責任を持つの!?

昔の知人にあった。
話の流れで、ウチはフルタイム共働きであることや、家事育児分担の話をしていたら、
「それじゃあ、子供の勉強の結果には夫婦のうちどちらが責任を持つことになっているの?」
ナチュラルに聞かれた。
私は心底びっくりして、
「(責任を持つのは)そりゃあ子供自身でしょ!?
 え?
 子供の勉強の結果に親が責任を持つって??
 ちょっと待って、そんな事あるの?」
と激しくうろたえながら答えた。

何、何?
世間一般では、子供の勉強の結果に対して親のどちらか(多くの場合、母親?)が責任を持たなくてはならない事になっているの?
そりゃあ、子供に環境を与えるのは親の責任かも知れないけど、それを生かして勉強をするか否か、その結果として人生をどうするかは完全に当人の自由と責任の範疇かと思っていた。

え〜、いやだよ、私。
「オフクロが小学校の時に勉強を見てくれなかったから、俺は引きこもりニートになったんだ!
 責任もって養え!」
とか中年になった我が子に言われるの。

そして、『親が子供の勉強の結果に責任を持つ』ということは、裏返せば『子の成功が親の手柄(トロフィー)になる』とか、ひいては『子の成功が親の生きがいになる(親の人生の代理戦争)』という事になりかねないような気がして恐ろしい。
恐ろしすぎる。

ご家庭ごとに様々な考えがあり、子供の性質も様々であるから、どちらが間違っていて、どちらが正しいという事はないのであるが、少なくとも夫と私の見解としては、親と子は別の人間なのだから、自分の人生は自分で決めて自分で責任を持って欲しいし、我が子達はその程度のパワーは持っていると信じている。
そして、もしも子供達が何がしかの栄達を得たとしたら、それは我々親のトロフィーではなく、子供自身のトロフィーである。
私は私のトロフィーを得る。

勉強をはじめとした子供の人生に関して、夫と私がやるべき事は、

・情報を与える
・機会を与える
・(一見勉強とは関係無さそうな)経験を与える
・聞かれたら何でも全力で答える
・自由と責任について教える
・出すべきシーンで金を出す

このくらいであると心得ている、あくまで我が家では。

そうそう、思い出した。
専業主婦時代、娘に割と丁寧に勉強を教えようとしたのであるが、親子であるがゆえに反発が激しくて無理だったのである。
そういう事情もある。
母親が適切にコーチングを出来、子供も親の鞭撻を素直に受け取れるタイプの親子であるならば、それはそれで素晴らしいアプローチであろうなと思う次第である。

 

niceslice.hatenablog.com